機能性ディスペプシアの治し方

 機能性ディスペスシア は治る。

胃痛

「機能性ディスペプシア」と診断され、アコファイドやタケキャブを処方されたが効かない。六君子湯を飲んでも良くならない。逆流性食道炎(非びらん性胃食道逆流症)や過敏性腸症候群を併発している。ストレスが原因で、抗うつ薬が効くと言われているが、心療内科に行く気にはならない。当院では、消化器内科と心療内科の両面から治療を行っています。機能性ディスペプシアは治る病気です。
「胃が痛い」
「胃がもたれる」
「いつも、吐き気がある」
「胃に潰瘍やがんなどがあるのではないか」
「ピロリ菌が原因かもしれない」

と心配して、内視鏡検査などの検査をしても異常がない。

このような病気は胃の機能が悪いのが原因だと言われるようになり、機能性ディスペプシア(Functional Dyspepsia 機能性胃腸症;FDと呼ばれるようになってきました。胃の痛みや胃もたれなどのつらい症状が続いているにもかかわらず、異常がみつからない病気というわけです。

以前は神経性胃炎と言われていた病気です。

治療薬として、機能性ディスペプシアに専用に使われるのが「アコファイド」です。この薬が効果がないと、胃酸を抑えるタケキャブやPPI(ネキシウム・タケプロン・パリエット・オメプラール)、H2ブロッカー(ガスターなど)、消化管機能改善薬のガスモチン(モサプリド)・セレキノン(トリメブチンマレイン酸塩)、漢方薬の六君子湯などが併用されたり、切り替えて使われたりしています。それでも治らなかったり、繰り返します。

原因は胃の機能の問題とされ、ストレスが関係していると言われながらも、胃の機能改善の薬が治療に使われています。

胸やけが治らなくて苦しんでいる人も多いと思います。逆流性食道炎という病気があります。胃液が食道に逆流することによって、食道の下のほうの粘膜がびらん状に荒れる病気です。胃カメラで食道に異常がみられないのに症状がある人がいます。これは非びらん性胃食道逆流症(Non-Erosive Reflux Disease;NERD ナード)と呼ばれています。検査で異常がないのに、症状が強く、治りにくい病気と言われています。

検査をして何も異常がないのに、絶えず腹痛があり、下痢がずっと続いたりや便秘がある。あるいは下痢と便秘を交互に繰り返す人もいます。過敏性腸症候群(Irritable Bowel Syndrome;IBSと呼ばれています。

これらの病気は消化管の上の方から順に、非びらん性胃食道逆流症(NERD)、機能性ディスペプシア(FD)、過敏性腸症候群(IBS)となります。いずれも症状はあるのに検査をして何もなくて、治りにくい病気と言われているものです。これらの病気を併発している場合もあります。

のどの違和感や息苦しさ、起立性低血圧、めまいを伴っていたり、不眠症、パニック障害、自律神経失調症を伴っている人もいます。

原クリニックでは心療内科的な薬によるアプローチを行っています。ストレスによる病気だと考えれば、これらの病気が、併発することがうなづけると思います。

このような症状は、ストレスによる身体化現象の場合が多いのです。仕事のストレス、家庭のストレスなどは「適応障害」と呼ばれています。医学用語では「不安障害」と言います。心配性、几帳面、人間関係が苦手、嫌な上司・同僚・お客さんがいるなど、ストレスがかかりやすい人がいます。仕事が充実していて、自分ではストレスはないと思っている人の中にも、ストレスがかかっている人もいます。のんびり生活していて、ストレスがないという人でも、いろいろ気にしてしまう人、心配性、几帳面で些細なことを気にしながら生きている人もいます。

これらの病気には良く効く薬があります。SSRI、SNRIといわれるタイプの薬です。この薬はうつ病にも使われる薬のため、抵抗感のある人も多いと思いますが、不安障害によく効き、副作用が少なく、依存性もなく安心して使える薬です。これらの薬は抗うつ薬と呼ぶより、そのまま、SSRI、SNRIと呼ぶことも多く、従来の抗うつ薬と区別することも多いです。SSRIは4剤発売されていますが、主に副作用の少ないレクサプロを使います。SNRIはサインバルタを使いますが、坐骨神経痛・肩こり・めまい・歯痛・手足のしびれなどにも有効です。今まで、いろいろ試してきて、全く良くならず、半分あきらめかけていると、「本当に効くの?」と思うかもしれません。でも、驚くほど、ほとんどの人に効きます。原クリニックでは1年に1,500件ほど胃カメラをやっていて、アコファイドやタケキャブなどの薬も使った経験の上で、SSRIとSNRIなどの薬の効果を実感しているから、この治療を勧めるのです。
今までに、SSRIを使って、効果がなかったという人がいますが、パキシル(パロキセチン)、ジェイゾロフト(セルトラリン)は少量で使っても効果が現れにくい薬です。少量から初めて、徐々に増量し、1か月以上毎日のんで効果が出る薬なのです。慣れない医師が、試しに使ってみよう、使い慣れないから、少な目で使っておこう。他の薬と同じように、1か月処方で出しておこう。とか、患者さんの方で、うつ病の薬だから、少しでいいです、ちょっとだけ飲んでみようという飲み方では効果が出ないのです。パキシルは10mgから開始して、30mg、40mgまで増量します。ジェイゾロフトは25mgから開始して、100mgまで増量して使うのが普通なのです。使い慣れた医師が、初めは1~2週間の間隔で診察をし、様子を見ながら、治療をしていくとしっかりと効果が現れます。SSRI、SNRIは車の運転や飲酒を控えるようにと言われていますが、原クリニックでは、特に、これらの制限はしていません。他院で処方されている薬の制限も制限していません。

もちろん、胃カメラや腹部超音波、ピロリ菌などの検査をして、他の病気がないことを確認することは大切です。ドグマチール(スルピリド)という薬もよく効きます。ドグマチールは胃・十二指腸潰瘍とうつ病に適応がある薬です。まさに神経性胃炎に最適という薬です。SSRI・SNRIを飲むのに抵抗がある理由は、まず、うつ病の薬とされていること。副作用が強い薬、やめるのが大変な薬というインターネットの書き込みが多いからでしょう。これらの誤解・不安を取り除いて、安心して飲める薬であることを納得して飲んでいただきたいと思います。

  • 《うつ病の薬ということに対して》
  • SSRI・SNRIは不安障害に使われる薬です。副作用の少ない薬です。

《副作用が強いということに対して》
SSRI・SNRIは効果が現れるのに1か月程かかります。主な副作用は、気持ちが悪い、眠い・ふらつくなどですが、薬に慣れるのに時間がかかるので、飲み初めに副作用が出ます。つまり、飲み初めは、効かないのに副作用が出る、ということです。副作用を軽減するために、初めの1週間は少量から始めます。気持ちが悪いといっても、嘔吐するほどのことはなく、3、4日で消失することが多いです。眠気は3~4週間続くことがありますが慣れてきます。少し我慢して飲んでください。副作用は消えていきます。

《やめるのが大変だったといことに対して》
飲み始めてから、慣れて調子が良くなるまでは、いつやめても何でもありません。1か月ほど経つと症状がほぼ取れますが、ストレスは急にはなくなりません。人間は急には変わりません。環境もすぐには変わりません。薬は飲み続けてください。調子が良くなってから1年間は同じ薬を継続したほうが良いと言われていますが、調子が良くなると、薬を飲まなくなってしまう人がいます。薬をのんで脳のバランスが良くなっているので、急に薬を中止すると、脳のバランスが崩れてしまいます。不快な耳鳴り、めまい、顔面にしびれや電撃感(ピリピリ感)が現れることがあります。離脱症状とか中断症候群といわれるものです。内服を再開すればすぐなくなります。ですから、中止する場合は、飲み初めの時と同じように、薬を減らしながらゆっくり中止します。少ない量で継続することもあります。中止したい場合は医師と一緒にゆっくりやめていきましょう。ゆっくりやめて行けば安心です。
※薬は1日くらい飲み忘れても、離脱症状は出ません。

原クリニックでは、消化器内科・循環器内科の検査・診療も行っています。これらの病気に精通した目で診て、治療を行うことができます。一般内科の患者さんもたくさん来院します。心療内科を受診するという抵抗感がなく受診できます。

長く胃の不調でお悩みの方、是非、お気軽に受診してください。お待ちしています。

機能性ディスペプシアは治る!!

 

 

 

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