循環器内科

循環器内科とは、不整脈、心臓弁膜症、狭心症、心筋梗塞、心不全といった病気を扱う内科です。胸が苦しい、痛い、動悸がする、息が苦しい、足や顔がむくむといった症状が出現した場合は受診をお勧めします。

原クリニックでは、心電図、心臓エコー、24時間心電図、トロップT(心筋梗塞のマーカー)、迅速PT-INRの検査をすぐ行うことができ、適切な治療を行います。
毎週月曜日・火曜日・金曜日に循環器専門医による診療をいたします。月曜日と火曜日(火曜日は2023年1月循環器医師休診)は女性医師による診療です。女性の心電図や心臓エコーなどの検査は女性検査技師が担当いたします。

心臓病

心不全

心臓は、栄養分や酸素を含んだ血液を全身に送り出すポンプのはたらきをしています。このポンプのはたらきが低下して、全身が必要とする血液を十分に送り出すことができなくなった状態を心不全といいます。原因にはいろいろなものがあります。

不整脈とは

不整脈には心房細動、発作性上室性頻拍、房室ブロック、心室性期外収縮などがあります。
心臓は体中に血液を送りポンプですから、一定のリズムで規則的に収縮しています。そのために、刺激伝道系という電線のようなものがあって、これで命令を伝えていきます。掛け声に合わせて行進しているようなものです。この、リズムに異常が出来てしまうのが不整脈です。一部の不整脈は命にかかわるものがあります。

心房細動

高齢者に一番多い不整脈です。動悸がしたり、息苦しさを感じたりします。
心房細動の怖い合併症は2つです。

  1. 心不全・・・房室結節の調節機能がうまく働かないと心室の動きが速くなって頻脈になります。1分間140回以上の頻脈が長く続くと、心臓(心室)の働きが悪くなって心不全になる可能性があります。脈がゆっくりになる心房細動もあり、これも心拍出量が減少し心不全となります。心臓や肺、全身にが水が溜まって、息苦しくなります。糖尿病や高血圧に合併するとその発症率は高くなります。治療は脈拍をコントロールする薬を使ったり、心臓に負担がかからないように利尿剤を投与します。
    人間の心臓は一生のうちに動く回数が決まっていますので、早く動いてしまうと、早く弱ってしまうと言えます。
  2. 大きな脳梗塞・・・心房の収縮リズムが乱れると心房内の血液の流れがよどむため、主に左心房の壁の一部に血の固まり(血栓)ができ、これがはがれて心臓内から動脈に沿って、脳の中の大きな血管を突然閉塞するのが心原性脳塞栓症です。心臓の中で発生する血栓は大きいので、脳の血管(動脈)まで流れると脳の太い動脈に詰まってしまうため、梗塞の範囲が大きく、重症になりやすいのです。これは心房細動が時々起こる「発作性心房細動」でも、常に起こっている「持続性心房細動」でもその危険性は同じです。

心原性脳梗塞の原因です!!

心原性脳梗塞脳梗塞

心房細動の検査
  1. 心電図
  2. 胸部レントゲン検査
  3. 心臓エコー・・・心臓の動き、弁膜症の診断、血栓の確認
  4. ホルター心電図・・・24時間の心電図を記録して、脈拍数や危険な脈を調べます。クリニックで胸に取り付けた後は、水に濡らす以外は(入浴、シャワー、プールは禁止)普通の生活ができます。取り付ける前に、入浴やシャワーを浴びてから、来院していただくと良いと思います。
心房細動の治療
  1. 脈拍数とリズムのコントロール
  2. 抗凝固療法・・・脳梗塞の予防
    ①ワーファリン・・・よく効きますが、食事制限(ビタミンKを多く含む食品の納豆等が食べられません)や投与量の調節が必要です。
    投与量の判定は、PT-INRという血液検査で行います。
    ②抗凝固薬・・・投与量の調節のための採血は必要ありません。腎機能の悪い人には使えません。納豆・緑茶を食べられないなどの食事制限はありません。
  3. 心不全等の合併症の治療
  4. カテーテルによるアブレーション治療

※原クリニックでは、心電図、胸部レントゲン検査、心臓エコー、ホルター心電図、PT-INR・心筋トロポニン・BNPの迅速検査が行えます。循環器専門医が月曜日(女性医師)・火曜日(女性医師)、金曜日に外来を担当しています。お気軽に受診してください。

発作性頻拍

急に激しい動悸に見舞われる人がいます。胸痛、動悸、息苦しさを感じます。

心室性期外収縮

心臓は左心室から全身に血液を送り出しています。ですから、心室性の不整脈は命にかかわることがあります。しっかり検査をしましょう。

房室ブロック

心房から心室にリズムが伝わります。この伝導が悪いと心不全になってしまいます。

左脚ブロック

伝導がうまく伝わらない病気です。心不全の原因になることもあります。

右脚ブロック

よく見られる不整脈です。検診などで偶然発見されることが多く、治療の対象にならないことがほとんどです。

心臓弁膜症

心臓は拡張と収縮を繰り返すことで体中に血液を循環させるポンプのような役割をしています。心臓には右心房、右心室、左心房、左心室という4つの部屋がありますが、血液が一方向に流れるようにするために、右心室と左心室の入り口と出口にはそれぞれ逆流防止の“弁”と呼ばれる扉がついています。   

  三尖弁;右心室の入り口(右心房と右心室の間)の弁
    肺動脈弁;右心室の出口(肺動脈の間)の弁
    僧帽弁;左心室の入り口(左心房と左心室の間)の弁
    大動脈弁;左心室の出口(左心室と全身をめぐる大動脈の間)の弁

心臓弁膜症とはこの弁の開きが悪くなったり、閉まり具合が悪くなったりして、心臓のポンプの効率が悪くなる病気です。開きが悪くなって血液が隣の部屋に流れにくくなったものを『狭窄症』、閉まりが悪くなって血液が逆流してしまうものを『閉鎖不全症』と呼びます。動脈硬化が進み弁の動きが悪くなることが主な原因です。どちらも心臓に負担がかかり心不全の原因になります。

正常な弁と血液の流れ(模式図)

図2.正常な弁と血液の流れ(模式図)

 

 

 

 

 

狭窄症と閉鎖不全症

図3.狭窄症と閉鎖不全症

                              

 

 

 

 

4つの弁にそれぞれ狭窄症と閉鎖不全症がありますが、全身に血液を送り出す左心室についている僧帽弁と大動脈弁の狭窄症・閉鎖不全症が問題になります。

  • (1)僧帽弁狭窄症

左心房から左心室への血液の流れが少なくなるので左心房に血液がたまり血栓ができやすくなります。主な症状は、息切れ、咳(特に夜寝床に入ると咳がひどくなる)、動悸、体重の減少です。

  • (2)僧帽弁閉鎖不全症

僧帽弁が完全に閉じないため左心室の血液が左心房へ逆流します。多くの血液を大動脈へ送り出そうとして左心室に負担がかかり左心室が拡大します。主な症状は、息切れ、咳、動悸です。

  • (3)大動脈弁狭窄症

大動脈弁が完全に開かないため左心室から大動脈へと血流が十分に送り出せなくなるため左心室に負担がかかり心臓が拡大します。送り出される血液量が少なくなるので心筋が酸素不足に陥ります。主な症状は、胸痛、失神、呼吸困難です。

  • (4)大動脈弁閉鎖不全症

大動脈弁が完全に閉じないため大動脈へ送り出された血液が左心室へ逆流します。逆流した分、多くの血液を送り出そうとするため左心室に負担がかかり心臓が拡大します。主な症状は、胸痛、呼吸困難です。

    これらの弁膜症の治療は、利尿剤・降圧薬等の内服薬による治療と弁を生体弁・人工弁などに交換する弁置換手術があります。大動脈狭窄症には太ももの付け根からカテーテルを挿入し人工弁に置換するTAVIという手術もあります。

     

    狭心症

     図4.冠動脈(ホームページ「糖尿病講座『流れて良くなる』」より)
    図4.冠動脈
    (ホームページ「糖尿病講座『流れて良くなる』」より)

    狭心症とは、心臓の筋肉への酸素供給が不足し、突然の胸痛や胸部の圧迫感を引き起こす病気です。締め付けられるような胸の痛みが20~30分にわたり出現したり、左背部痛、胃の痛みなどの症状が出ることもあります。心臓を取り巻いて栄養する血管(冠動脈)に血液が不足することが原因です。冠動脈の動脈硬化が原因の運動時によく起こる狭心症、夜中に寝ているときに冷気などの刺激で冠動脈が痙攣を起こして、血管が一時的に狭くなって起こる異型狭心症などがあります。

    心筋梗塞

     図5.心筋梗塞(ホームページ「糖尿病講座『流れて良くなる』」より)
    図5.心筋梗塞
    (ホームページ「糖尿病講座『流れて良くなる』」より)

    冠動脈が詰まって、心臓の筋肉が死んでしまい(壊死)、心臓が働かなくなる状態です。狭心症と同じような症状が出ますが持続性です。
    狭心症や心筋梗塞は内服薬やカテーテルという、細いチューブを足の付け根から挿入して、冠動脈の詰まったところを拡張させたり、手術で冠動脈にバイパスを作ったりします。

    心臓検査について

    原クリニックでは心臓の検査として

    • 心電図
    • 24時間心電図(ホルター心電図)
    • エコー検査
    • PT-INR・心筋トロポニンT・BNPの迅速検査

    を行っています。どれも健康保険が使える痛くない検査です。食事にも関係なくすぐ出来ます。

    心電図

    不整脈、狭心症、心筋梗塞などがわかります。
    健康保険3割負担の患者さんで390円位1割負担の患者さんで130円で出来ます。

    24時間心電図―ホルター心電図

    普通の心電図では見つからない不整脈を調べます。心電図をとっている時は何でもなかったけれど、夜中にドキドキする、痛くなる、といった症状の時に効果を発揮します。同じような不整脈でも1日にどのくらいの回数が起こるかによって治療が必要な場合もありますから、24時間測定することは大切なことです。胸に心電図のシールを貼って、携帯電話位の大きさの記録機を1日着けている検査です。お風呂やプールに入る以外は何をしても構いません。費用は3割負担5,250円1割負担1,750円です。
    湿布と同様に貼っていて痒くなることがあります。皮膚の弱い方はご相談下さい。

    ホルター心電図

    超音波検査

    心臓はポンプです。石油ポンプを思い浮かべて下さい。心臓の動きや弁の具合をみたり、心臓の中にできる脳梗塞の原因となる血栓(血の塊)があるかを調べます。食事に関係なく受けられます。携帯電話くらいの大きさのプローベという機械を胸にあてるだけの検査です。

    左は実際の超音波写真、右は模式図ですが、心臓の形、筋肉の動き、弁の動きがはっきり見えます。
    3割負担2,640円1割負担880円で受けられます。
    原クリニックでは検査結果をわかりやすく説明し、報告書をお渡しします。女性の患者さんには女性技師が担当しています。

    凝固系検査

    凝固系検査ワーファリンを使った抗凝固療法を行っている患者さんは、ワーファリンの投与量を調整する必要があります。約1分で固まりにくさを表すプロトロンビン時間を測定できます。
    PT-INRと言われる検査です。受診した時に、すぐ結果が出るので、受診当日にワーファリンの投与量が調節できます。

    原クリニックでは迅速に心電図、心臓エコー、24時間ホルター心電図、トロップT検査を行い必要に応じて、適切な医療機関へのご紹介も行っています。

    TEL 0467-79-8348

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