高尿酸血症・痛風

痛風

痛風とは?

痛風とはなんらかの原因で関節内の尿酸の濃度が上昇すると、尿酸はナトリウムと結合して針状の尿酸結晶となります。
この尿酸結晶が関節に蓄積して、炎症が起こった状態が痛風です。

尿酸結晶は体温の低い部位に蓄積しやすいため、痛風は足の親指の付け根に発症することが最も多く、その他にくるぶしや膝関節、アキレス腱等にも発症します。
症状は字のごとく「風が吹いても痛い」ほどの激痛です。脂質異常症に合併することが多く生活習慣病の1つと言えます。

痛風の初期症状について

痛風の発作は、夜明け前や早朝に起こることが多く、痛みが始まって2~3時間ほどたつと患部の関節が赤くはれ上がり、熱をもってきます。
痛みは24時間ほどでピークがきて、その後、少しずつやわらぎ、治療を受けなくても10日前後で自然に消えます。
最初の発作では、4日~1週間ほどで痛みはとれて、10日もすると完全に消えることがほとんどです。
しかしこれは痛風が治ったのではなく、症状が消えても、最初の発作を起こしてから1~2年後、痛みを忘れたころに再発します。
初期症状(最初の発作)のときに適切な治療を受けずに放置しておくと、発作の間隔が半年に一度、3カ月に一度と、少しずつ短くなります。

痛風の症状とは?

痛風の発作は大半の人が、これといった前兆もなくある日突然、足の親指のつけ根に激痛が起こることから始まります。
発作は、夜中から明け方に起こることが多く、発作の激痛のピークは24時間以内におさまりますが、痛みはふつう2~3日続きます。
人によっては1日で終わってしまうこともあり、それほど痛みはなかったという人もいます。治療しなくても、通常、1~2週間以内に症状はおさまります。
激痛は一時的なものなので、これで治ったと思い込んで治療を受けずに放置しておくと、高尿酸の症状がさらに悪化し、尿管結石を発病したり、痛風腎といって腎臓の障害などの合併症を招くことになります。
痛風の発作が起こったときは、できるだけ早く医師の診察を受けてください。

痛風と食事について

痛風の人は、以下の点に注意して食事を摂って下さい。

1)プリン体をとりすぎないよう、注意しましょう。

食事から摂取されるプリン体は体内で尿酸になります。そのため、プリン体の多く含まれる肉や魚介類をたくさん食べると痛風になりやすくなります。プリン体を多く含む食品は、レバー類(210~320mg/100g)、白子(300mg/100g)、一部の魚介類 エビ、イワシ、カツオ(210~270mg/100g)が上げられます。乾燥品である干椎茸や魚の干物は水分量が減っているため相対的に高い数字になるので、原材料と比較すると良いでしょう。痛風を予防するには、このプリン体を多く含む肉、乳製品などの食品を続けて多量にとらないことが必要です。
プリン体は煮ると煮汁に移るので、肉類は煮て料理し、煮汁を飲まないようにします。

2)体重の減量は尿酸値を下げる効果があります。

痛風は、太っている人に多いことがわかっています。太っている人が体重を落とすと尿酸値は下がります。美味しいものには一般的にプリン体の多く含まれているものが多いので、摂取する食事量を減らしましょう。
食べ過ぎている人は食べる量を適正にし、減量の努力をしてください。
ただ、食事を極端に減らすと、尿酸値が上がることもあるので注意が必要です。減量はゆっくりと行いましょう。

3)水分をよくとって、尿酸を排泄しましょう。

水分を十分にとり、尿酸を尿といっしょに排泄することが大切です。
「水分が大切」であることを誤って、「ビールを飲むとよい」と言う人がいますが、これは誤りです!ビールにはプリン体が多く含まれますし、アルコールは尿酸値を上げます。

4)アルコールの摂りすぎは、痛風のもと

アルコール飲料では、含まれるプリン体量はあまり多くはありませんが、アルコールは尿酸値をあげる作用を持っています。お酒を毎日飲む人は痛風の危険度が2倍、特にビールを飲む人は危険度が高いといわれています。
アルコールはさまざまな理由で、痛風の原因となります。

  1. お酒自体に尿酸が含まれています。
  2. アルコールは、肝臓でプリン体が作られるのを促進します。
  3. アルコールが体内で分解される時に、アセトアルデヒドという物質が作られ、これが尿酸の排泄を妨げます。
  4. アルコールの利尿作用で脱水を起こしやすくなり、尿酸値を上げます。
  5. アルコールは食欲を増進し、暴飲暴食のもととなって、肥満につながります。
アルコール飲料中のプリン体含量 (mg/100mL)(公益財団法人痛風財団ホームページより)
アルコール飲料 含量
蒸留酒 焼酎25% 0.0
ウイスキー 0.1
ブランデー 0.4
醸造酒 日本酒 1.2
ワイン 0.4
ビール S社 5.1
E社 6.9
K社 4.4
K社 MK 5.2
K社 IS 6.8
A社 SD 3.3
S社 M 5.3
発泡酒 S社 SH 3.0
S社 MD 2.8
S社 B 3.3
K社 T 3.8
K社 T(生) 3.9
K社 T(G) 3.6
K社 T(プリン体カット) 0.1
紹興酒 11.6
地ビール O社 E 12.1
O社 V 6.8
O社 P 10.5
U社 S 16.0
U社 V 9.7
U社 P 12.3
U社 A 14.0
M社 B 16.6
M社 S 11.4
M社 P 14.1
M社 D 11.1
I社 T 8.3
I社 D 5.8
低アルコールビール R社C 6.1
H社 H 13.0
S社 FB 2.8
H社 K 6.5
その他の雑酒2 S社 DO 2.3
K社 NM 1.7
ビールテイスト飲料 T社 B 1.3

(平成18年7月)
提供:金子希代子(帝京大学薬学部 物理化学講座薬品分析学教室・教授)

5)やはりバランスのよい食事が大切

肥満を避け、健康を維持するには、やはりバランスのよい食事が欠かせません。
痛風に限らずですが・・・。さまざまな成人病の予防につながります。

痛風の治療法は?

痛風の治療は関節炎の治療とその背景にある高尿酸血症の治療の2つに大別されます。 前者は急性あるいは慢性の炎症を消退させることが目的であり、後者に対しては、生活習慣改善や尿酸降下薬による薬物治療が行われます。
高尿酸血症の治療により痛風関節炎の頻発・慢性化、あるいは高尿酸血症に伴う臓器障害(尿路結石、痛風腎)を予防することができます。

高尿酸血症の本当の怖さ

高尿酸血症が引き起こす病気は痛風だけではありません。動脈硬化の原因や腎臓の機能を悪化させます。「痛風腎」という言葉があるほどです。

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