糖尿病の食事

糖尿病と食事制限

計算糖尿病の治療には、綿密にカロリー計算をした食事と禁酒が不可欠です。難しく感じられるかもしれませんが、「多くとってはいけないものを控える」ことをきちんと理解し、自分が「どういったものをどのくらい」摂取したら良いのかを覚えてしまえば、無理なく続けられるようになります。漠然とカロリーを考えて、間違った食事療法をするより、カロリー計算がわかると、なにもかもを我慢する必要はなくなり、量や味の濃さの不足、甘味などを工夫することで満足感のあるメニューを実現できます。
カロリー計算をしっかり行ってメニューを組み立てれば意外とたっぷり食べることもできます。重要なのは、栄養素の過不足のない、ご自分に合ったカロリー制限の食事をとることです。

摂取カロリーを知って、自分のスタイルを作りましょう

食事制限のカロリー計算がうまくできないと、「とにかくいろいろやめておかなければ結果が出ない」と不安になって過剰な食事制限をした結果、続かないことがよくあります。逆に、「このくらいは大丈夫」と思って食事制限を行って、全く結果が出ずにめげてしまう場合もあると思います。糖尿病がある場合、個人差がありますが1日の摂取カロリーは1600キロカロリー程度です。健康な成人男性の場合、摂取カロリーの目安は1800~2200キロカロリー程度なので、控え目にする必要があるという程度なのです。
重要なのは、ご自分に適した摂取カロリーを知ること、そして、そのカロリーの範囲でどういったメニューが可能なのかの実例をできるだけ多く知ることです。
糖尿病の食事コントロールについて、身長や体格、職種が同じだからと言って、消費カロリーが全く同じはずはありません。要するに摂取カロリーと消費カロリーのバランスです。一人ひとりのライフスタイルや好み、家族構成や環境などに合わせて作ることが必要です。できる範囲で自分に合った食事制限を実際に行うためのコツや具体例、レシピやメニューの組み立て方、味付けなどの好みに合わせた工夫、外食の際に気を付けることなど、自分のスタイルを作っていきましょう。

糖尿病食の概要

カロリーについて

自分に適した目安のカロリーは、標準体重と生活強度(運動量)で変わります。この標準体重に生活強度をかけたものが目安のカロリーです。
標準体重は、身長(m)×身長(m)×22(BMI)で求めます。
生活強度は、あまり活動しない高齢者が25、主婦やデスクワークなどの人が30、重労働の人は40です。
例えば、身長が160cmでしたら、1.6×1.6×22で標準体重は56.32kgです。デスクワークの人は、これに30をかけて、1689.6キロカロリーが1日の摂取カロリーとなります。
このカロリー計算は、糖尿病であるなしにかかわらず、誰もが守るべきものです。家族で一緒に健康的な食事をとることを考えましょう。

カロリー計算を楽にしてくれる1単位

野菜カロリー計算は面倒ですが、それをわかりやすくしたものが「1単位を80キロカロリー」とした計算方法です。さまざまな食品ごとに1単位80キロカロリーとなる目安の量をまとめてある食品交換表がありますので、それを見ながら必要な単位の分だけ材料を組み合わせて1日分のメニューを組み立てることができます。
例えば、1日1600キロカロリーでしたら、20単位となります。そこで、食品交換表から20まで食品を選んで組み合わせたものが1日のメニューになります。
食品のカロリーはさまざまですから、ほんの少しで1単位になってしまうものもあれば、量が多いものもあります。また、海藻、キノコ、こんにゃくはどんなに食べても無視できるほどのカロリーしかないため、単位に含まずいくらでも食べることができます。

外食の多い人は、摂った食事やたべものの単位数をメモ帳に記録しておくと1日の摂取カロリー数がわかりやすくなるでしょう。
また、最近では炭水化物(糖質)だけをコントロールする方法や、血糖値の上がり方を数値化したグリセミック指数に注目し、低GI食品を積極的にとるという方法もあります。わかりやすく言うと、カロリーの中心となるのはブドウ糖です。

炭水化物は、ブドウ糖を鎖の一つと考えて、鎖がいろいろな長さに繋がっているものです。鎖が短いと甘くなります。砂糖です。長く繋がるとでんぷんです。でんぷんは甘くないですね。でんぷんは端から切れて分解されるのに時間がかかります。消化がゆっくりになるのです。

つまり、甘いものは分解が早くて、一気に血糖が上がるけれど、同じ数のブドウ糖が長く繋がったでんぷんでは、血糖はゆっくり上がるのです。これが、糖尿病で甘いものは食べてはいけないといわれる理由です。全体のカロリー数を考えれば、絶対食べてはいけないものではありませんが、甘くない低GI食品を中心に食べると、満足感のある食事ができるのです。
ご自身の好みやライフスタイル、家族構成などに合わせて、続けやすく効果的な食事療法を見つけていきましょう。

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